この記事を最後まで読めばわかること
この記事では、補助金のプロである「補助金の広場」が、製造業を営む方に向けて「ものづくり補助金」の活用方法について、過去に補助対象となった事業計画名などを交えながらご説明しています。ぜひ参考になさってください。
編集責任者 株式会社エイチアンドエイチ(認定支援機関) 代表 畠中 均
申請時のアドバイス「製造業者向けの設備投資」の主な条件は次の通りです。基本要件:革新的な製品・サービスの開発 又は生産プロセスが省力化する補助事業を行う上に必要な機械設備・システムであること購入金額:補助金を活用して導入する機器等の単価が50万円(税抜き) 以上であること購入時期:ものづくり補助金の申請に採択され、交付申請が受理され交付決定された後に購入するものであること支払い方法:販売事業者に対し銀行振込で支払うこと見積:2社以上から見積をとること(中古品の場合は3社以上) など※第18次公募より他にも様々の要件がありますが、まずは貴社の購入したい設備等が上記の条件を満たしているかご確認下さい。
「ものづくり補助金」の枠製造業に関連する事業者が、高付加価値化や新市場開拓の為の新商品開発などの為に高額機器を導入する場合は、「製品・サービス高付加価値枠」への申請がおすすめです。この枠では、通常枠で最大850万円から2250万円、成長分野進出枠で最大1100万円から3500万円が補助されます。どの枠に申請すべきかは、貴社の事業計画書の内容によります。採択されるためには、最も自社の事業計画に適した枠を選択することが重要です。申請にあたっては、計画の方向性が決まり次第、事業計画を十分にブラッシュアップし、説得力のある事業計画書を作成して申請に臨みましょう。
「ものづくり補助金」の入金までの流れものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金など経済産業省が日本国内の全地域を対象に実施している補助金の多くは、上記の表のとおり公募締切日から実際の入金まで1年前後かかります。補助金の入金に関するアドバイス※短期銀行融資の活用※補助金で支払い予定の機器などの費用の工面が難しい方は、補助金が入金されるまでの間、短期間の銀行融資で対処する手法があります。補助金の採択結果が補助金の入金までの銀行融資の担保になるようなイメージです。※入金までの期間短縮方法※上記の表ステップ10~11「最大10ヵ月補助実施期間」は任意に設定可能です。そのため、補助金入金までの期間を短くしたいと希望される方は、ステップ10「補助事業開始」までに入念に事前準備をすることで、補助事業実施期間を短くすることが出来ます。入金までのスケジュールについてさらに詳しくお知りになりたい方はこちらをご活用下さい。→ ものづくり補助金の教科書 https://course.hojyokin-hiroba.com/monohojyo/
ものづくり補助金を活用する際の注意点
補助金申請をする際は、様々なポイントに注意する必要があります。ここでは、その中でも重要な「基本要件」「審査のポイント」「その他の重要ポイント」について解説します。
よくある失敗例ものづくり補助金を含む補助金申請では、申請手続きに不慣れな方が手続きを十分に理解していないために、採択されたにもかかわらず最終的に補助金の受領を辞退するケースがあります。ここでは、よくある失敗例をいくつかご紹介します。申請をお考えの方は、ぜひご注意ください。失敗例1:ものづくり補助金では、他の多くの補助金と同様に、補助対象となる機器やサービスを注文する前に、販売先に見積依頼書を提出し、見積書を受け取る必要があります。失敗例2:ものづくり補助金では、中古品も補助対象とすることが可能ですが、同一の型式や年式の機器の見積書を3社以上から取得する必要があります。しかし、これが困難な場合が多いため、中古品を購入予定の方は注意が必要です。失敗例3:導入する設備によっては、新たに購入した設備の設置前と設置後の状況を証明する写真(画像)が必要になる場合があります。などなど補助金申請が初めての方は、補助金申請に慣れている方にアドバイスを受けるか、十分に注意を払って手続きを進めることを強くお勧めします。